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女城主直虎と信長【読書感想文】

先日恵那市は岩村城を散策した折、
「女城主」について少し知ってみたくなりました。

 

という事で本日の課題図書はこちら

女城主直虎と信長

女城主直虎と信長

 


 

コバルト文庫思い出した!

 

本当は岩村城の女城主、おつやさんの本が読みたかったのですが、
残念ながらいきつけの図書館になくて、何の基礎知識もなく、この選択。

 

「直虎」については5年程前にNHK大河ドラマにもなっていたんですね。

おんな城主 直虎 完全版 第壱集 [DVD]

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で、こちら愛須隆介氏の「女城主直虎と信長」ですが。。。


読みやすいです。

こういう女性がいたという事自体、不勉強な私は知らなかったのですが、
この女性から、後の井伊家に繋がっていく流れ、
戦国時代の花形でもある激動の時代のサイドストーリー(それでも限りなくメインストリームに近い)を追いつつ、色々な捉え方もできて面白かったです。

 

ただ。。。敢えて言えば。。。
文体はイマイチ、かな。。。

 

お話としては面白いけど、文学の美しさというとだいぶと違うような。
そして、もしかしてこれは狙ったのかもしれませんが、それぞれのキャラクターが浅いです。

ただ逆にそれが「悪役は悪役」「美男子は美男子」という、テンプレートを強調する事になって
「いい所も悪い所もある、複雑な人間」を理解する必要なく、(感情移入もできないけれど)
そのキャラクターの「役割」をはっきりさせてくれるんですね。
なので話の大筋がとってもわかりやすくなっているのかなと。

 


 

そう、コバルト文庫。。。(しつこい)

 

好いた男と一緒になれないなら、私尼になります!

 

恋のさや当てを繰り広げる三方のキャラが、もう相当に少女小説のテンプレで
実は冒頭ちょっと読むのやめよかと思ってしまった。。。

(スイマセン。でもちゃんと読破しましたよ)

 

こんな人におススメ


恋する女子目線から、戦国サイドストーリーを俯瞰したい方へ 

ちなみにちょっとネタバレになりますが、正直タイトルの信長はあんま関係ないと思います。