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ミッドナイトスワン【映画感想文】

公開時は在マ中につき、観賞のタイミングを逃しておりました「ミッドナイトスワン」を
SMAPならダントツ草彅剛でしょうと、常から言い切っていた母と、こたつで鑑賞の2022元日です。

 

ミッドナイトスワン

ミッドナイトスワン

 

二人して「あんまりだああああ!」を連発、もんどりうつ結果と相成りました。

 


 

簡単なあらすじ


新宿のショーパブで働くトランスジェンダーの渚沙。
目標はお金を貯めて、心身共に「女性」になる事。

そんな彼女の元に、故郷広島から虐待されていたという姪(一果)が預けられる。

 

興味のあったバレエを始めるや、才能を開花させていく一果。
彼女の心の傷と向き合う事で母性に目覚めていく渚沙。

 

しかし乏しい生活費や周囲の無理解に翻弄され、
心を通わせた人々もそれぞれが悲しい道を辿り、
徐々に心が追い詰められていく。。。

↑ 噂の15分超ロングトレーラー ↑

 



個人的感想


当事者でない自分に滅多な事は言えないのですが
LGBTQに限らず、不幸の原因は「今の自分を今のまま愛せない」という事にあるような気がします。

 

「他人がこう接してくれたら」
「体がこうだったら」
「こんな風に生まれてなければ」

 

万事解決、または今より少しマシ、と考えてしまう事こそが
悲しみの一番の要因なのではないかしら。。。

 

「私ね、女になったの。だからお母さんにもなれるのよ。」

 

なれねええええええ!!!(号泣+ネタバレ)

 

特にこう感じる背景には、術後後悔、とかまた元に戻した、とか
変身願望と混同してるぽい方とか、
そんなケースを見聞きする事が多くなってきたように思うからなのですが

 

私。。。
そういう人が一番「この性はこうあるべき」に翻弄されちゃってるんじゃないかと。。。

 


 

LGBTQの問題とは

 

LGBTQの問題ってそもそも何でしょうか。


少なくとも「性別」を「自己表現の道具」と混同したり
「自由」とか「個人の権利」とかの名の元に、
それらをのべつまくなしに容認する事ではないように思います。

 

暴言である事を承知で言わせていただくと、
田舎の商店街を昼間から超ミニスカートとヒールで闊歩する、化粧した60過ぎのおじさんに
「私は性同一性障害っていう病気で。。。」って言われても
それ以前に「TPOという言葉はご存知?」って確認したくなるのですが。
(某ドキュメンタリーで、やはり「理解しましょう」のスタンスで放送されてました)

 

個人の自由としてどう捉えるかはそれぞれかもしれませんが、
少なくとも「性別」の問題ではないような気がします。
これ、いっしょくたにしちゃいけないやつだと、強く思います。

 


 

こんな人におススメ


妖艶草彅ワールドを存分に堪能したい方へ

 

最初は怖い物見たさ(失礼だ)

→こんな華奢な印象の人だっけ。。。
→え、あれ、もしかしてキレイ?
→やだ、ちょっと、セクシー。。。
→やめてやめてやだやだそんな。。。

→なぎささああああああん!!!

 

本当に、何と形容すればいいのか、
演技の上手な人ってもちろんたくさんいて、
例えば元同グループSMAPとかで言えば、木村拓哉なんかは
どんな役やっても「キムタク」じゃないですか。

 

言うなれば草彅君は「正にその場にいそうな誰か」。
特別じゃない、隣の、だけど特定の「誰か」に

音もなくシフトしているような、「演技」というよりそんなイメージです。

 

ちなみに渚沙さんは週刊文春の「原色美女図鑑」にも登場してます。
なんてこったの美しさなので、気になる方はググってみてみて。

 

ある一人の、トランスジェンダーの女性の人生を通して
「自由とは」「理想とは」「自分を生きる、とは」「母とは」


ご自身なりの答を探してみて下さい。

監督:内田英治
出演:草彅剛, 服部樹咲
ジャンル:ドラマ
アマゾンプライムにて有料配信中

 



個人的追記

作中いくつか説明不足を感じた部分はあったのですが、
不足、ではなくこれが狙いなのかな、と思った一場面が一果の友人、りんちゃん。

 

ネタバレになるので詳しくは説明できないのですが、
びっくりするほど「その後」があっさりで
事件が一果の成長に、どれだけのインパクトをどう与えたのか
という事について、さすがに説明不足では、と感じていたのですが。。。

 

「あっさり」でいいんですね。ここ。きっと。
なぜなら「よくある事」だから。悲しいけれど。

 

日本の18歳以下の死因ワーストワンは、交通事故でも病気でもなく自殺だそうです。。。
(結局ネタバレ

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