ぐるぐるしています。

個人体験やレビュー中心に細々と更新しています

写植という技術をアートとして残すという事

オリジナル記事は閉鎖されたyahoo blogの2015年あたり。
うろ覚えだけどよい経験だったので転載しておきます。

 


 

本当にひょんな事からお知り合いになった写植家さんが
個展を開くという事で今回ソロリと訪ねてみました。

 

そもそも写植ってなんなんだっていう。
まずそこからな自分。

行く前にせめて予習と思ってwikiってみたのですが

 

1.写真植字の略。「写植機」は写真植字機の略。
2.電算写植の意。
3.手動ないし電算の写真植字機によって出力された「写植版下」の意。
wikiより抜粋)

 

???
もっとわからなくなってしまった。
電算植字機ってなん?

 

コレでした。

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今回の展示のメインはこの機械とデモ、体験なのだそうです。

 

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文字盤にある「字」を「撮影」して印画紙に焼き付ける。
そうして「あらかじめ組まれたきれいな字」を大量に、
均等にレイアウトして「紙」に写し取っていく技術なんですね。

 

そしてその「紙」を大量に複製していく作業が「印刷」と。

 

タイピングしたらすぐプリントアウトできて、
かつそれが当たり前になってる現代人としては、想像する事さえ少し困難です。

 

会場には簡易暗室も組まれてました。
本当に「撮影」なんだ!

 

どんな紙にどうやって焼付けるかで様々な変化を生み出すのですね。 

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アナログにこだわる写真家さんが、フィルムを覗きこんだり
暗室にこもったりしている映像を、テレビや動画で時折見かけますが
その対象が「字」となると、より一層ストイックな印象を受けます。

 

私はど素人ですがなんというか、古い機械というのは
うまくいえないのですが色気があるなあと

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会場にはその道のプロの方々もいらしてて
ふるーいレンズなんかも見せていただきました。
もう多分超レアな部品なんだと思います。

 

よい体験をさせていただきました。
ありがとうございました。

 

写植家伊藤先生のHPはこちら。
文字道

 

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