【恋するロートレック】赤い風車【映画感想文】
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赤い風車
レトロアールヌーボーなポスターでおなじみ、
ロートレックの半生をその恋と共に描いた、
製作時期もまたレトロ、1953年のドキュメンタリー映画です。
ロートレックについて
本名アンリ・マリー・レイモン・ド・トゥールーズ=ロートレック=モンファ(1864年11月24日 - 1901年9月9日)
フランスの画家。
13歳の時に左の大腿骨を、14歳の時に右の大腿骨をそれぞれ骨折して以降脚の発育が停止し、成人した時の身長は152cm
自身が身体障害者として差別を受けていたこともあってか、娼婦、踊り子のような夜の世界の女たちに共感。
パリのムーラン・ルージュをはじめとしたダンスホール、酒場などに入り浸り、彼女らを愛情のこもった筆致で描いた。(wikiより抜粋)
あらすじ
名門伯爵家の息子として生まれるも、不幸な怪我と遺伝要因により脚だけの成長がある時期から止まってしまいます。
馬に乗って駆け回る事も、領主として跡を継ぐ事も難しくなってしまた彼の心の支えは、得意だった絵筆をとって、キャンバスに向かう事。
とりわけ実家とは全く異なる、都会の酒場の環境は彼にある種の慰めと、
純粋な好奇心、制作意欲を与えてくれます。
外見の悩みを抱えながらも絵画製作に打ち込んでいたある日、
夜の通りで一人の娼婦を助けた事から、彼の更なる苦悩が始まるのですが。。。
個人的感想
恐らく製作時期のトレンドといいますか、
障害者はこうであろう、的映画の。。。
ある種テンプレ的によくまとまった作品だと個人的には思います。
この映画ではとてもストイック、かつ障害を負ってしまった事で
とても気難しい男性として描かれていますが、
実像についてはまた色んな見方がありますよね。
特に女性関係については、かなり奔放だったとも聞くし。
ただ傍目にどう見えていたにしろ、今より外見に対しての偏見も
経済的、地位的格差も大きかった時代、
強い反骨精神がなければ、やはりこれらの絵も残せなかったと思います。
商業美術や、ムーランルージュのちょっと皮肉なその後にも触れられていて、
少し悲しく、でも大変興味深く鑑賞しました。
こんな人におススメ
ロートレックの絵に代表される、昔のフランスの下町や、酒場の雰囲気が好きな方へ。
少し退廃的なフランスの風俗とそこに生きる人々の日常、
アートが生まれる偶然と必然を、彼の短い生涯とその苦悩を追いながら共に感じてみてください
監督:ジョン・ヒューストン
出演:ホセ・ファーラー, コレット・マルシャン
ジャンル:ドラマ
製作:1953年
1時間59分(字幕版)
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