ぐるぐるしています。

個人体験やレビュー中心に細々と更新しています

円空 ~今に生きる~【映画感想文】

amazon prime見放題より、本日のチョイスはこちら。

 

円空~今に生きる~

円空 今に生きる

円空 今に生きる

 

円空

(えんくう、寛永9年(1632年) - 元禄8年7月15日(1695年8月24日))は、江戸時代前期の修験僧(廻国僧)[1]・仏師・歌人。特に、各地に「円空仏」と呼ばれる独特の作風を持った木彫りの仏像を残した

wikiより抜粋


生きる目的ってなんだろう

正直演出や諸々に手作り感というか、突っ込みたくなる要素はあるも

日本の美しい風景や、仏像を彫る力強い指先、世界観に心洗われる良作だと思います。

 

円空の生誕地は岐阜県羽島市と言われています。(諸説あり)

幼くしてお母さんを洪水で亡くした事が、仏門に入るきっかけとなったそうですが、

この羽島市あたり、木曽三川の合流する場所+低湿地という事で、当時本当に水害が多かったそうです。

f:id:cotomo:20210821110131j:plain

木曽三川揖斐川長良川木曽川

  

仏像彫りながら全国行脚、誰かが求める求めないもなく、今できる、目の前にある事をただひたすら、ただひたすらに。

それを自己満足と言ってしまえばそれまでですが、円空と関わる事で救われた方も多かったのではないかと思います。

 

逆にいきなりの手作りマフラー攻撃に、ほんとにイラっとした人もいたでしょうけど。

仮にも仏様ってなったら捨てるに捨てれんしなー。。。

 


 

語り継がれているのは「すごいから」でも「偉いから」でもなくて

その生き様に少なからず人の在り様を見る事ができるからであり、

何より円空の残した数多くの、簡素な仏像の微笑みに癒されるからだと思います。 

微笑みの美仏 円空 (エイムック 4556)

 

かくいう私も若い頃は、地元(当方愛知県出身)で大事そうに、

ガラスケースの中に飾られている、

お世辞にも手がこんでるとは言いがたい円空仏に対して

 

「なんでこんな板切れに落書きみたいなもんをありがたがってんの?」

 

と心底不思議に思っていたものでございます。。。(遠い目)

 

結果ガラスケースに入れられるに至りましたが、というか多分当時本人的に引っかかっていたのは「板切れがガラスケース」っていう所だったんだとは思いますが

知ってみれば「大事にケース入れときたい」人の気持ちもわからなくは、ない。。。

そもそもそういった扱いを、円空自身が望んだかどうかは別として。

 


 

こんな人におススメ

 

最近心がささくれ立ってるあなたへ

 

とりあえず美しい風景見て癒されましょう。

そして演出の矛盾を見つけても、取り乱さない心の強さを手に入れましょう。 

監督:村上清治
出演:森一, 有馬理恵

2019年/1時間11分