円空 ~今に生きる~【映画感想文】
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円空~今に生きる~
(えんくう、寛永9年(1632年) - 元禄8年7月15日(1695年8月24日))は、江戸時代前期の修験僧(廻国僧)[1]・仏師・歌人。特に、各地に「円空仏」と呼ばれる独特の作風を持った木彫りの仏像を残した
生きる目的ってなんだろう
正直演出や諸々に手作り感というか、突っ込みたくなる要素はあるも
日本の美しい風景や、仏像を彫る力強い指先、世界観に心洗われる良作だと思います。
幼くしてお母さんを洪水で亡くした事が、仏門に入るきっかけとなったそうですが、
この羽島市あたり、木曽三川の合流する場所+低湿地という事で、当時本当に水害が多かったそうです。
仏像彫りながら全国行脚、誰かが求める求めないもなく、今できる、目の前にある事をただひたすら、ただひたすらに。
それを自己満足と言ってしまえばそれまでですが、円空と関わる事で救われた方も多かったのではないかと思います。
逆にいきなりの手作りマフラー攻撃に、ほんとにイラっとした人もいたでしょうけど。
仮にも仏様ってなったら捨てるに捨てれんしなー。。。
語り継がれているのは「すごいから」でも「偉いから」でもなくて
その生き様に少なからず人の在り様を見る事ができるからであり、
何より円空の残した数多くの、簡素な仏像の微笑みに癒されるからだと思います。
かくいう私も若い頃は、地元(当方愛知県出身)で大事そうに、
ガラスケースの中に飾られている、
お世辞にも手がこんでるとは言いがたい円空仏に対して
「なんでこんな板切れに落書きみたいなもんをありがたがってんの?」
と心底不思議に思っていたものでございます。。。(遠い目)
結果ガラスケースに入れられるに至りましたが、というか多分当時本人的に引っかかっていたのは「板切れがガラスケース」っていう所だったんだとは思いますが
知ってみれば「大事にケース入れときたい」人の気持ちもわからなくは、ない。。。
そもそもそういった扱いを、円空自身が望んだかどうかは別として。
こんな人におススメ
最近心がささくれ立ってるあなたへ
とりあえず美しい風景見て癒されましょう。
そして演出の矛盾を見つけても、取り乱さない心の強さを手に入れましょう。
監督:村上清治
出演:森一, 有馬理恵
2019年/1時間11分