「禁煙セラピー」で禁煙成功!【読書感想文】
さあ禁煙してみよう
よりよく生きる為には金銭的余裕、心の持ちようはもちろんですが、
何より土台となる体の健康があってこそ。
年を重ねるにつれ、体の不具合が少ないという、
若い頃は当たり前だったそれだけの事が
どれだけ気持ちよくて幸せかを、しみじみ実感するようになりました。
じゃあ健康になる為に何しよう。
運動?食事?睡眠?
いや、まずは「禁煙」でしょ!
もうかれこれ15年程前にはなりますが、
本一冊でスッキリやめられた記憶と共に、こちらご紹介させていただきます。
女性のための禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (ムックセレクト)
スーパーロングセラー禁煙本。
私が読んだのは女性向けにアレンジされた方ですが、通常版もあります。
読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (ムックセレクト)
本だけでやめられます
素直な気持ちで、最初の1ページから飛ばさずに、
大事に読んでみてください。
バカにしないで、登場人物と一緒に泣いて下さい。
自分は「禁煙を選んだ」人です。
自分は「禁煙する側の」人です。
そしてその選択をした自分を誇る事ができたら、もう8割成功です。
個人的に、禁煙が辛いのはニコチンがどうとかこうとかじゃないと思います。
9割が「思い込み」、後は「習慣」と「環境」だけなのかなと。
思い込みの事例
- タバコを吸っている自分はかっこいい
- タバコを吸うとリラックスできる
- タバコを吸うと集中力が高まる
- タバコを吸うとストレス解消になる
- タバコを吸う事は大人の嗜み
- タバコはおいしい
習慣の事例
- 全ての行動の節目にタバコがある。(起床時、食後、休憩など)
- タバコを買うお店や買うタイミングを決めている
- タバコを吸う為だけのルーティンがある
環境の事例
- 周囲に愛煙家が多い
- 家にいつもタバコとライターがある
失敗する人、または一度は成功したのにまた吸い始めてしまう人の話を聞いていると
潜在的に「たばこ実はやめたくない」がある上で、きっかけがどれも「基準が他人や環境」のような気がします。
ご近所実例
- お金を賭けて仲間と禁煙に挑戦した。勝ってお金もらったからもういいや。いつでもやめれるってわかったし。でも今じゃないし。
- タバコやめてみた。行きつけのスナックのママに「男ならタバコぐらい吸わないとバカに見えるわ!」って言われたのでむかついてまた吸い始めた
- 彼氏とうまくいってない。ストレスたまってどうしてもタバコに手が伸びる。せっかくやめてたのに、お前のせいだ!
1.
ほんとに「今じゃない」と本人が思ってるならそれでもいいんだけど、
こういう人に限って「ああもうやめなきゃなー、お金もかかるしなー」って言ってますね。
てか賭でもらったお金、一週間のたばこ代で消えてますよね。
友達から「お前の勝ち!」って言われなくても、「いつでも」禁煙できるのかなこの人。
2.
今は亡きうちの祖父です。昭和の男性の代表ですね。
ある意味この頃は洋邦問わず、ニヒルに葉巻をくゆらす姿が銀幕にもお茶の間にも溢れていました。
「タバコ吸う人はかっこいい」教が浸透していたのでしょーがないっちゃないんですが、
せっかくやめてたのに、スナックのママの言う事聞いちゃうあたりが一番かっこ悪い気もします。
3.
これ彼氏へのあてつけですけど、仕事編もありますね。
「あれ?あなたタバコ吸ってたっけ?」
「いやずっとやめてたんだけどさあ。もう。。。やってらんないよ、タバコでも吸わなきゃ。。。」(遠い目
それで本当にスッキリするならいいんだけど、根本的な解決にはならないですよね。
禁煙を望んでたなら、悩み増えてるだけのような気もする。
いきさつはそれぞれですが、根本的にまず、
「自分自身」が「タバコの有用性」を少なからず信じてるって事なんだと思います。
そして「タバコ吸ってる自分」こそが「自分」であるという、アイデンティティ。
早い話が「そんな自分が結局好き」。
本の概要欄に「女性が特に止めづらい理由」について少し触れられていますが
まさにこれが「自分像」の問題で、
喫煙環境が厳しければ厳しい程、そんな愛する「自分像」を外敵(喫煙を批判、否定する環境)からしっかり守らなきゃ、と強く感じるようになっていくんだと思います。
タバコの値段はどんどん上がるし
気軽に吸える場所は少なくなるし
加えて社会に溢れる嫌煙ムード。。。
(女性は特にここに「女のくせに」が入ってきますね)
それでも吸い続けてきた自分。
そんな環境と闘い続けてきた自分。
今それをやめる事は、今までの我慢と選択を否定する事になりそうな、
自ら築き上げてきた「そんな自分」をいなかった事にしてしまうような、
世間の言う通りに禁煙なんかしたら自分が「負けて」しまうような
そんな不安や錯覚が「禁煙」の決意を鈍らせ、継続を難しくしてしまう最大の要因なんだと思います。
成功への一歩
禁煙を成功、継続させる一番の方法は、今ある自己像から「喫煙」を切り離す事。
「タバコを吸わない自分」を素直に受け入れる事。
さあどこかで信じてるタバコの有用性を今こそ
木っ端微塵に粉砕して下さい
そしてその価値観を受け入れた、新しい自分を愛して下さい。
自己像を更新して下さい
「わたし、タバコ吸わないひと。」
素直に実行、スマートに継続、
涼しい顔で健康とおいしい食事、浮いたお金で心のゆとりまで手に入れる
そんなわたしが一番かっこいい!!
成功体験からの実感
何かを成し遂げる訳でもなく、ただ年を取ってきただけの自分ですが、
こと禁煙については「人生の中での唯一の成功」とさえ思ってます。(大袈裟
ほんと周囲も愛煙家だらけだし、本人もすごいヘビースモーカーでした。
いつでもどこでも灰皿探してて、職場の人達からも呆れられる始末。
海外行かない言訳の一つが「だって飛行機タバコ吸えないじゃん」で
今タバコ吸う吸わないで人と喧嘩した事も数知れず。。。
成功した理由について、喫煙環境の厳しさも要因ではありますが、
やはり「自分には不要」と、本を通して素直に思えたのが一番大きかったと思います。
ニコチンガムや禁煙パイポも買いましたが
残った数箱のタバコと共にほぼ手をつけずに、数か月後に廃棄しました。
メリットは言うまでもがな。
美容や健康については年齢なりに悩みは尽きないので比較は難しいのですが、
何より自分が強く感じているのは、生活環境が明らかにグレードアップしたという事です。
何をするにもタバコ優先、
よく言う表現ですがまさに「タバコの奴隷」状態だった事について、
今思い返せば「ご苦労さま。。。」以外の言葉が見つかりません。
- 移動先に灰皿が探せないと不安になり
- 喫煙可能な飲食店を探すのに時間と手間をかけ
- 嫌煙家と喧嘩し、職場では効率を責められ
- 夜中でもタバコが切れそうになったら買いに走って
- 寝たばこで枕焦がすわ、車で落として運転中にパニくるわ
- 部屋の壁まっちゃっちゃ、掃除してもしてもきりないし
- オークションで売れた商品送ったら、タバコくさいと返品された事も。
月に数万円をドブに捨てながら、人にも自分にも害にしかならない事を「かっこいい」と信じて、
誤った自己像とわかっていながら「今を否定」する事を恐れて、この面倒をしょいこんでいた自分に対して
「おつ」
しかないです。
やめられて本当によかった。。。
禁煙に「努力」はいらないと思います。
必要なのは「愛」だけ。(なんかスイマセン
本の中では周囲や家族への配慮も協調されていましたが
何よりもそれを含めて「今の自分を本当の意味で好きになる」事が一番大事。
自信を持って、愛する自分を、自分こそが大事にしてあげよう。
今、それを決めたあなたこそが素晴らしい!
褒めて褒めて褒めまくれ!
※補足ですが、禁煙から嫌煙になる必要は別にないと思います。
禁煙できた途端に喫煙者を敵視したり、見下したりする人も多いように感じますが、
余程のマナー違反でなければ、人それぞれでいいと思います。
上記実例は少なからず「禁煙すべき」の前提で話してる人が
「できない」理由について上げているものであり、
彼らが「するつもりない」ならそれはそれ。
誤解なきよう。